松山工(愛媛)が駒大高(東京B)に敗れ、50大会ぶりの8強入りを逃した。

 後半3分、FW野川稀生(ねがい=3年)のFKをDF志摩奎人(1年)が頭で触り流し込んで先制した。しかし、駒大高の反撃に粘りきれず。逆転されてしまった。

 坂本哲也監督(51)は「ゼロからスタートのチームがここまで来て、1点の傷痕をつけて帰れる。成果が出た大会だった」。徹底してきたのは細かくパスをつなぐ地上戦のサッカー。1点を取りにいくため後半の残り10分で指揮官がセンターバックへ「空中戦で勝負しよう」と伝えても「選手はバツマークを出していた。自分たちのサッカーを貫いてくれたので、うれしかった」。

 勝てば愛媛県勢として92年度(南宇和)以来の8強入りだった。坂本監督は「愛媛県の1チームでも戦えるんだということを示した。またこの舞台に立たせたい」と新チームでの巻き返しを誓った。