総体との2冠を目指す東福岡がPK戦で市船橋(千葉)を下し、07年度大会以来の8強に進んだ。U-18(18歳以下)日本代表候補GK脇野がPK2本を止め、昨夏の総体決勝で、同じPK戦で敗れたリベンジに燃える市船橋を返り討ち。「優勝候補対決」を制した。

 守護神のGK脇野が市船橋の闘志を打ち砕いた。0-0で迎えたPK戦2人目のMF工藤を「CKやFKのモーションが印象にあった」とクセを見抜き、右への横っ跳びで阻止。4-3で迎えた東福岡5人目のMF三宅は失敗したが、そばに駆けより「まだ終わってないぞ。俺に任せろ」と気合を込めた。

 直後のDF杉岡も「インターハイの(PK)コースやモーションのイメージが頭にあった」とまたも右に跳んでビッグセーブだ。脇野は「PK戦が決まり、やってやると思った。自信があった」。総体決勝もPK戦勝利に貢献。前回3回戦敗退で断たれた「夏冬2冠」達成へ前進した。