初めて8強に進出した駒大高(東京B)は高校総体王者に惜敗した。

 技術もフィジカルも大きく勝る相手に、プレスをかけ続けて対抗。後半22分に失点し、0-1で敗れたが、鍛え上げた走り続けるサッカーで、内容では互角以上に渡り合った。

 CBを務めていたDF高橋瑶大(2年)が首を負傷し、これまでFWとして3試合に先発していた深見郁生主将(3年)が約2年ぶりにCBを務めた。その深見が大会注目のFW餅山大輝(3年)を封じるなど大健闘だった。

 深見は「ポジションはめちゃめちゃだったかもしれないけど、気持ちでやりました」と充実した表情だった。

 大会の予選が始まった10月に深見は主将に就任。チームは初の8強に進出した。3年生はスタメン11人中4人と、下級生中心のチームを引っ張った。試合後は泣き崩れる下級生に「今年のベスト8を越えて、ベスト4、優勝を狙ってほしい」と思いを託した。