全国高校サッカー選手権で初の4強に進出した国学院久我山に、優勝時のビッグな夢プランが飛び出した。前橋育英戦の勝利から一夜明けた6日、主力選手は都内でリカバー調整。同サッカー部の時崎一男部長(53)が、選手の前で「もし優勝できたら、帝国ホテルで牛が待っている」と豪華祝勝会を宣言。サッカー部OBでゴスペラーズのリーダー村上てつや(44)に“ご褒美”をおねだりしていることも明かし、選手の奮起を促した。

 村上は現在も母校の初蹴りに顔を出し、試合もひんぱんに観戦している。村上はこの日、所属レコード会社を通じ「欲張りかもしれないけどここまで来たらもう少し夢を見させてくれという気持ちです」とエールのコメントを寄せた。部の歴史を塗り替えてきた現チームに、スタッフの夢も膨らむ。同部長は「どのチームもやっていない場所で祝勝会をやりたいと思って。もしできたら、スタッフは全員タキシード。ドレスコードも設けたい」と想像した。優勝できなければ、プランは白紙になるという。

 9日の準決勝の相手は青森山田。昨年末の御殿場合宿の練習試合では45分1本で2-0で勝利している。司令塔のMF名倉巧(2年)は「絶対に勝てない相手ではない。優勝して牛肉が食べたいです」とさっそく発奮材料にしていた。【岩田千代巳】