全国高校サッカー選手権で初優勝を狙う国学院久我山(東京A)が10日、11日の決勝・東福岡(福岡)戦に向けてさいたま市内で調整を行った。

 9日の準決勝・青森山田戦に出場した主力はボールを使わず、疲労回復に集中した。東京勢としては17大会ぶりの決勝。主将のDF宮原直央(3年)は「なかなか上がれなかった東京が決勝に進出して、まずは東京の高校の選手に1つの希望を与えたと思う。東京の思いを胸に戦いたい」と話した。

 華麗なパスサッカーと磨かれた走力を駆使し、チーム最高成績の8強(08年度)を上回り、快進撃を続けている。宮原は「久我山の名前が全国に出るのはラグビーぐらいだったけど、今回、いい意味で知っていただけるのはうれしいこと」と話した。

 この日の宿泊ホテルは02年のサッカーW杯日韓大会で優勝したブラジル代表が使用したホテル。昨年10月はナビスコ杯で優勝した鹿島が利用した。優勝の縁も味方に付け、最後の舞台に立つ。