横浜F・マリノスは、後半開始からの配置変更が奏功した。

 前半の攻撃的MFは右サイドにMF斎藤学(27)が入り、左サイドにMFマルティノス(26)。だが、試合序盤から攻守に安定感を欠き、新潟に押し込まれる展開が続いた。モンバエルツ監督も「前半は新潟がアグレッシブでプレスも厳しかった。思うようにいかなかった」と話していた。

 そこで後半から斎藤とマルティノスのポジションを左右入れ替え。斎藤は「前半はミスが多かったけど、前半と後半でオレとマル(マルティノス)のポジションを替えたことで守備の形が安定した」という。

 守備が安定したことで攻撃もスムーズになる好循環。そうして後半9分、DF山中亮輔(24)の左からのクロスに右サイドから中央に進入したマルティノスが合わせて先制。後半28分にも、MF天野純(26)がミドルシュートで追加点を奪った。

 2-0の完封勝利を収め、チームは10戦負なしで4位に浮上。それでも主将の斎藤は、前半の不出来もあってか、「まだまだ足りない」と厳しい表情だった。