清水エスパルスのDF松原后が30日、21歳の誕生日を迎えた。清水三保グラウンドでの練習見学に訪れたサポーターからたくさんのプレゼントを受け取り、「ありがたいですね」と笑顔を見せた。

 21歳の目標について「日本代表に入ること。今年中に代表メンバーに絡めるようにしたい」と宣言した。今季、フィールドプレーヤーとしては唯一、リーグ全24試合にフル出場している。2得点2アシストと結果も出しており、日の丸のユニホームが現実味を帯びてきた。「今年は試合に出て、自分でもやれていると思う。ピッチで(持ち味を)表現できていて、代表が見え始めた」と手応えを口にした。

 左サイドバックで、世界と勝負する。ドリブル突破や切り込んでのシュートなど持ち味の攻撃的特長だけでなく、守備面でも成長中で可能性は十分だ。W杯アジア最終予選オーストラリア戦(31日・埼玉)に向けた代表で、DF長友とDF槙野は30歳。DF酒井宏は27歳、DF酒井高も26歳と、同じポジションを争うライバルは“年上”だ。松原は「次の世代として、チャンスだと思う」と時を待つ。

 チームは現在リーグ3連敗中。J2降格圏の16位大宮とはわずか勝ち点5差と後がない状態だ。若き戦士は「代表に入るために今、清水で結果を残したい。オレが勝たせる気持ちで、プレーでチームに貢献したい」と力強く話した。【保坂恭子】