ジュビロ磐田は30日、ドイツ3部のカールスルーエを退団したMF山田大記(28)が、完全移籍で加入することが合意に達したと発表した。14年夏までプレーした古巣に3年ぶりの復帰となる山田は、クラブを通じて「育ててくれた磐田というクラブ、サポーターのために、自分のできることを精いっぱいやりたいと思います。ドイツで成長した姿を見せられるように頑張ります」などとコメントした。

 9月9日の次節アウェー北海道コンサドーレ札幌戦(札幌ド)に向けた練習を再開したこの日、名波浩監督(44)が取材に対応。山田の加入について「体の強さ、アタッカーとして踏んだ場数は良い経験になっている。チームの競争意識も高まる」と歓迎した。一方で、実戦からは5月21日のドイツ2部リーグ最終節から約3カ月間、遠ざかっている。指揮官は「本人にも伝えたけど、現時点では30番目の選手。札幌戦は連れていかない」と、加入即デビューがないことを明言した。

 山田は、今日31日の練習からチームに合流する予定。当面は、コンディションや試合勘などを取り戻す作業に努めることになりそうだ。【前田和哉】