クラブ初の4強進出へ、満を持しての登場だ。ベガルタ仙台FW石原直樹(33)が、今日3日のルヴァン杯準々決勝第2戦鹿島アントラーズ戦に先発濃厚だ。リーグ戦は22試合先発、途中出場ゼロと不動のエースストライカーは、2点リードで乗り込む敵地での大一番へ「いい流れを継続できたら」と語った。

 ここぞという時に出番が回ってきた。同杯の先発出場は4月12日の1次リーグ第2戦磐田戦のみ。開幕の東京戦を0-6と大敗した直後の、絶対に落とせない試合を託され2-0と快勝に貢献。当時、渡辺晋監督(43)からは、石原が中心になってチームの立て直しを図っていたと評価された。

 8月30日の第1戦は、リードした後半途中から出場した。「前半から我慢強くできていた。相手のやりたいことをやらせていなかった」と仲間を頼もしく見ていた石原には、次は自らが躍動するイメージがある。鹿島DF要のDF昌子源(24)と植田直通(22)のセンターバックコンビが代表入りで不在、第1戦同位置で先発のDFブエノ(22)は出場停止である。「自分たちのチャンス」と徹底的に突き、アウェーゴールを奪ってみせる。【秋吉裕介】