小学生サッカー「春の日本一」を決めるJA全農杯の北海道大会を、北海道コンサドーレ札幌Aが制した。2年ぶり9回目の優勝で、5月3~5日に横浜市の日産スタジアムで開催される全国決勝大会への出場権を獲得した。

 全国9ブロックの大会は全日程を終え、代表16チームが出そろった。

 前年と同じカードになった決勝戦。準決勝まで3試合で19得点の攻撃力を誇るエスピーダ旭川に対し、それを上回る攻撃力とボールポゼッションで相手にシュート2本しか許さなかったコンサドーレが勝利した。

 第2ピリオド(P)に川崎幹大のゴールで先制するも、第3Pで追いつかれ延長戦に突入した。押し気味に試合を進めながら敗れた昨年の決勝戦の再現かという嫌なムードを、今大会サイドバックからFWにコンバートされていた曽我部修羽が救った。

 延長前半、庄内航汰主将の狙いすました左足アウトサイドのスルーパスで抜け出した曽我部がゴール右隅に流し込んだ。「絶対に自分が決めてやるんだ、という気持ちで延長戦に入った」という曽我部のゴールが決勝点となった。

 采配が的中した津元靖史監督は「直前まで7泊8日の関東遠征にいっていたので疲れが心配でしたが、よくがんばってくれました」と選手たちをたたえた。

 コンサドーレは昨年冬の全日本少年サッカー大会では決勝戦で敗れ涙をのんだ。そのときのメンバーでもある庄内主将は「目標は全国優勝です」と力強く言い切った。

 全国決勝大会出場チームは以下の通り。

▽北海道代表 北海道コンサドーレ札幌A

▽東北代表 福田SSS(青森)、会津サントス(福島)

▽関東代表 大宮アルディージャ(埼玉)、レジスタFC(埼玉)、バディーSC(神奈川)

▽北信越代表 旭丘FC(石川)

▽東海代表 カワイ体育教室SC(静岡)、大山田SSS(三重)

▽関西代表 ディアブロッサ高田(奈良)、SSクリエイト(大坂)

▽中国代表 Jフィールド岡山ジュニア(岡山)、SSSFC(山口)

▽四国代表 帝人SS(愛媛)

▽九州代表 比屋根FC(沖縄)、アリーバFC(宮崎)