G大阪MF高宇洋(こう・たかひろ=20)が1日、大阪・吹田市内で“ハイブリッド・ボランチ”を目標にした。

この日は3日アウェー浦和戦に向けて非公開練習。市立船橋高卒2年目の高は「シーズン終わりまで何とか試合に絡んでいきたい」と意気込んだ。

宮本監督が就任後、J3のU-23チームからトップに抜てきされ、いきなり先発デビュー。7試合連続で先発したが、ここ6試合はベテランMF今野の復帰でベンチスタートとなっている。それでも「ヤットさん(遠藤)と今さん(今野)を見ていてものすごく勉強になる。練習が終わった後もランニングしながら2人に質問させてもらっている」と、腐ることなく積極的にベテラン2人から吸収していることを明かした。

高校時代は10番を背負い、トップ下など攻撃的な位置も務めていた高。攻撃センスも持ち合わせており、遠藤からは「若いうちはとにかくボールを受けたらいい」と助言をもらったという。

「ヤットさんはボールをたくさん受けてめちゃくちゃ失敗したらしい。周りからいろいろ言われたりしたけど気にせずに失敗した、と。失敗した分、パスコースが見えてくると話してもらった。『ボランチは360度から狙われる。だから一番(ボールを)取られる位置でしょ』と言われて、そうか、と納得した。もちろん取られ方もあるけど、もっと余裕を持って、精神面も強くなれたら」

今野には守備面について尋ねた。「シンプルに。状況判断をしていけばいい」とアドバイスされ「ヤットさんと今さんみたいな人たちに直接教えてもらえる環境なんて他のチームならない。2人のいいところを吸収したい」。遠藤の攻撃センス、今野の守備センスを掛け合わせた「ハイスペックなボランチを目指したい」と力を込めた。

同期の存在にも刺激を受けた。ルヴァン杯で決勝点を挙げてMVPを獲得した湘南DF杉岡は市立船橋高時代の同期。連絡を取り合っており「絶対に負けられない、負けたくない」と闘志を燃やした。元中国代表の父からも「負けたらダメだぞ」とハッパを掛けられたという。「どんな形でもいいから試合に出て、チームに貢献したい。今さんが出てからチームは6連勝している。僕も勝利に貢献したい」と、力強かった。