初出場の瀬戸内(広島)が岡山学芸館(岡山)との隣県対決を逆転で制し、8強に進んだ。

前半26分に先制されたが同終了間際にFW中川歩夢(2年)が同点弾。後半15分にもゴール前で中川がドリブルで仕掛け、左足で決勝ゴールをたたき込んだ。

安藤正晴監督(45)は中川について「できすぎですね」。殊勲の中川は「気持ちで決めました」と顔を紅潮させた。

広島は昨年7月に豪雨で被災。直接の被害にあった部員こそいなかったが、全員で被災地でボランティア活動を行ったという。「単純にサッカーができる喜びを感じました」と中川。県勢の8強は09年度の広島観音以来9年ぶり。安藤監督は「守る姿は広島の人びとに勇気を与えたのでは」と話した。