16年度大会覇者の青森山田が、昨年に続く4強入りを目指す矢板中央を退け、準決勝進出を決めた。

前半14分、矢板中央は右CKのクリアボールを拾ったMF山下純平(3年)の右クロスに、MF眞島聖弥(3年)がファーサイドで合わせて先制に成功する。その後は青森山田が猛攻を仕掛けたが、矢板中央は全員守備でなんとか凌ぐ。しかし前半終了間際の40分、青森山田DF澤田貴史(3年)の右ロングスローのこぼれ球をMF武田英寿(2年)がボレーシュート。これをDF二階堂正哉(3年)が頭で触ってコースを変え、同点として前半を折り返した。

後半も青森山田が主導権を握る。一方の矢板中央はフットサルU-19日本代表のFW大塚尋斗(3年)を投入し前線の活性化を図るが、なかなかボールがつながらない。すると後半26分、青森山田はまたしてもDF澤田のロングスローを起点に、DF二階堂がこの日2点目を決めて逆転に成功。終盤は矢板中央もチャンスを作ったが決められず、そのまま試合終了。青森山田が4強入りを決めた。

1試合2得点は高校入学以降初めてというDF二階堂は「自分が得点を決めるのはうれしいけれど、一緒に戦ったみんなの強い気持ちがあってこそ」と謙虚にコメント。得点シーンについても「あそこにいるのが自分の役割。役目を果たしただけです」と話した。

2得点の起点となったDF澤田は「自分の役割は守備。失点してしまったので、そこのところはまだまだ甘い。ロングスローから決められたのは、中で動いてくれた二階堂たちに感謝したいです」とゴールを決めたチームメートへの感謝を口にした。