名古屋グランパスがMF前田直樹(24)の今季初ゴールでサンフレッチェ広島を下し、2位に浮上した。名古屋は前半37分、FWジョーのグラウンダーのパスに、ゴール前にMF和泉が飛び込むも、相手DFがはじき混戦に。そこにMF前田が飛び込み、右足で押し込んだ。

開幕戦以来、8試合ぶりの先発で結果を残し「やっとスタートラインに立てたイメージ」と話した。後半11分、決定機でのシュートを決めきれずにベンチに退き「正直ばてたなと。今、こうして皆さんにちやほやしてもらってるのも、90分、集中を切らさずやってくれた選手たちのおかげ」と仲間に感謝した。

自身のプレーに迷いもあり、開幕戦を最後にリーグではベンチやベンチ外を経験した。外から戦況を見つめ「何が相手にとって一番怖いか」を整理した。この日は、パスサッカーの中で、自身の持ち味であるドリブルも発揮。日本代表の広島DF佐々木翔とのマッチアップで「日本代表の佐々木選手で、わくわくしながらやっていた。この人抜きたいな、負けたくないなという気持ちを引き出してもらえた。今は、ワクワクできるメンタリティーになっている」と振り返った。ただ、交代直前の決定機を決めきれず「ああいう所を決められる選手にならないといけない。まだまだ修正点あるし成長できると感じた。連戦でも走る体力をつけないといけない」と反省を怠らない。名古屋の平成最後のゴールで勝利に導き「歴史に残れるか分かりませんが、平成最後なら令和最初もなりたい」と決意を新たにした。