W杯フランス大会(6月7日開幕)の出場メンバーの発表を10日に控え、選手にとってはリーグ戦最後のアピールの場となる中、浦和レッズレディースFW菅沢優衣香(28)がハットトリックを達成した。

浦和はエースの大活躍でノジマステラ神奈川相模原に4-1で大勝し、日テレをかわし首位に浮上した。

菅沢が変幻自在の3得点の活躍で、浦和を再び首位に押し上げた。まずは前半27分、右サイドでFKを得ると「ニアサイドにくると思った」とMF吉良のボールに迷いなく走り込み、首をひねりながら強烈なヘディングシュートをサイドネットに突き刺した。

技ありの一撃で勢いに乗ると、38分にはスルーパスに抜け出し、右足で決めて2点目。リードを3点に広げた後半16分には再びDFラインの裏を突いた。「GKが少し前に出ていた」と冷静にループシュートを沈め、ハットトリックを達成した。

出場すれば2大会連続2度目となるW杯。そのメンバー発表を前に最高の結果を残した。「FWは点をとることが一番のアピールになる」とうなずいた。これでチームは前々節以来の首位に返り咲き。代表でも前線のポスト役として期待される28歳が、好調の浦和をけん引している。