天王山を制し、2位モンテディオ山形が再び首位を奪回した。勝ち点33で並ぶ1位水戸ホーリーホックを1-0で撃破。後半21分、FW阪野豊史(29)の2戦連続ゴールで均衡を破った。今季2度目の8戦無敗で、4度目となる首位浮上だ。

首位攻防の直接対決に競り勝った。前半からやや劣勢の展開で、決定機も許した。後半14分には水戸MF黒川のダイビングヘッドをGK櫛引が好セーブ。これに、リーグ最少失点8の水戸の堅守に阻まれ続けた攻撃陣が奮起。MF柳からの低い右クロスに反応した阪野が右足で合わせ、「素早く足を振って、枠に飛ばすことを意識した。大切な試合なのでうれしい」とゴール右隅に突き刺した。

前節8日のアウェー甲府戦では8戦ぶりに複数失点を喫し、ロスタイムに追い付かれた。開幕フル出場中だったDF栗山が欠場し、最終ラインの連係に欠いた。栗山の代役としてこの日も先発したDF野田も持ち味を発揮。献身的な動きで今季10度目の無失点試合につなげた。木山監督は「ホームなので勝ち点が欲しかった」と、最大級の3点を積み上げた。