湘南ベルマーレの浮嶋敏監督(52)は2月29日、新型コロナウイルスの拡大が収まらずにJリーグ公式戦延期を再延長する場合、早期の決定を懇願した。

15日までの公式戦延期を受け、同日は神奈川・平塚市でJ2水戸と練習試合(45分×3本)に臨んだ。公式戦再開となる18日のホーム札幌戦に備えて日程を組みなおした同監督は延期の期間延長を懸念。「今は(予定通り)やる前提で練習している。これが例えば1カ月半先に再開するということであれば、できるだけ早く教えてほしい。ぎりぎりになって、また延期といわれても…」と苦悩の表情を浮かべた。

この日の水戸との練習試合は1-3で敗れた。故障明けの選手も多く起用し、選手の組み合わせもテストするなどチェックの意味合いも強かった。勝敗は関係ないとした浮嶋監督だが「選手が何となく(次の公式戦が決まっていると)思っていないと集中力が上がっていかない」とも心配した。再延長決定のリミットとして「2週間前までに教えてほしいですね。そうすれば日程も組みなおせるので」と3月4日までを希望。現場から、先の見えない「悲痛」な声をあげていた。【藤中栄二】