なでしこリーグ1部、新潟レディース(L)のMF園田悠奈(21)はマルチなプレーヤーだ。チーム内で担っている役割は、中盤の底のボランチから攻撃的位置のFWまで。新潟医療福祉大ではサイドハーフを務めていただけに、どこで起用されても巧みにこたえられる。同大4年(新学年)に在学中で、学生となでしこリーガーの双方もマルチにこなしている。

園田悠はルーキーイヤーの今季を「とりあえず」から始める。とりあえず試合出場、とりあえずレギュラー定着。「とりあえず、なでしこリーグ1部の試合に出て、自分の実力を実感したい。そこから始まる」と言う。目標の数字も「とりあえず1得点」だ。

新潟医療福祉大に在学中で、MF田中美和(21)は同大の同期生。「より早い時期に(女子の)トップリーグで出来るのは、いいこと」と新潟L加入をレベルアップの場にするつもりだ。心掛けているのは臨機応変なプレー。プレッシャーをかけてくる相手の動きに応じて、最良のプレーを瞬時に選ぶ。その判断力を研ぎ澄ますのに、なでしこ1部リーグはピッタリだ。「判断の速さを意識していきたい」と園田悠は判断のスピードをテーマのひとつに掲げた。

新潟Lではボランチ、トップ下、FWとピッチの中央でプレーしている。「得点という形で結果を出したい」と園田悠は前線でのプレーを歓迎している。「ボールを扱う力が自分の長所」とボールタッチ、ドリブルが持ち味。「ボールを失わない選手になること。チャンスメーク。得点を奪う力。それが出来るのが理想」とサッカーに関して欲張りだった。【涌井幹雄】

◆園田悠奈(そのだ・ゆうな)1999年(平11)2月10日生まれ、宮崎県出身。サッカーは小学3年から延岡東SSSで開始。神村学園高(鹿児島)から新潟医療福祉大(4年)に進学。19年ユニバ代表候補。昨季のプレナスチャレンジリーグは18試合で3得点。156センチ、48キロ。