J2アルビレックス新潟はJ3ブラウブリッツ秋田と5月11日の練習再開後、初となる練習試合を非公開で行った。

後半途中から左MFで出場した森俊介(25)が得意の左足で1得点をマーク。27日のリーグ再開戦出場に向けて手応えをつかんだ。今季開幕の群馬戦(2月23日)はベンチ外。昨季は出場なしに終わった森だが得意のスピードと左足を武器に、再開戦からの活躍を誓った。

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得意の左足ゴールで森が再開戦スタメン出場へ名乗りを上げた。後半41分、自陣ピッチ中央でボールを持ったFW矢村健(22)からのパスを左サイドで受けるとゴールまでドリブルで独走。GKとの1対1を冷静にかわし、左足で流し込んだ。「カウンターがうまくはまった。短いプレー時間だったが、結果を残せた。次につながる」と森はテレビ会議アプリの画面を通し、納得の表情を見せた。

チームは前半41分にMFシルビーニョ(29)、後半9分にFW矢村が得点して3-0で勝利。ダメ押し点を決めた森は「悪い時間帯もあったがチームとしてやろうとしている攻撃的なサッカーはできたと思う」と振り返った。交代出場の際、アルベルト監督(52)からはサイドぎりぎりまで広がり、積極的にクロスを上げるよう指示を受けた。「思うようにいかなかった。再開戦までクロスの質にこだわって練習する。チャンスを生み出したい」と意気込んだ。

活動休止期間はプレーの幅を広げるため、夫人に協力してもらいながら股関節周りを重点的にストレッチ。また東山高では2学年後輩、ドイツ1部フランクフルト鎌田大地(23)の試合もチェック。「レベルが違い過ぎるが俺も頑張ろうと思う」と海外で活躍する後輩からも刺激を受けた。

昨季はリーグ戦出場0に終わっただけに、今季に懸ける思いは強い。「常に良い準備をして、どこのポジションで出場してもチームの勝利に貢献したい。これまで以上に守備でも貢献したい」。約3週間後に迫る27日再開戦でのスタメン出場へ向け、練習で結果を残していく。【小林忠】

◆森俊介(もり・しゅんすけ)1994年(平6)10月4日生まれ、兵庫県出身。東山高(京都)-関学大。17年に新潟(J1)に入団。18年東京Vへの期限付き移籍を経て、19年に新潟に復帰。J1通算4試合出場、J2通算2試合出場1得点。176センチ、73キロ。左利き。背番号は29。