カズダンスをJ1で再び-。7月4日にJ1が再開する。注目はプロ35年目を迎えた横浜FCのFWカズ(三浦知良、53)。ワールドカップ(W杯)が遠かった時代、サッカーを国民的スポーツに押し上げたレジェンドの偉業を、全サッカーファンが待ち望んでいる。

日刊スポーツの歴代の担当記者が思い出のゴールについて語ります。

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京都FWカズは、00年5月13日、ホーム西京極での神戸戦でJ1通算100ゴールを決めた。1-2の後半12分に右足インサイドで同点弾。Jリーグ初の金字塔に「100点の瞬間にはやってほしいという声が聞こえていたから」とスタンドにカズダンスをさく裂させた。しかも終了間際に101点目の決勝弾。記者は入社1カ月の研修中で先輩記者に同行していた。確か会見で手を挙げて、ピントが外れた質問をしたと思う。それでも33歳だったカズは丁寧に答えてくれる千両役者ぶり。5年後に神戸担当としてカズのJ2横浜FC移籍を取材したが、100点のメモリアルダンスは記憶に残っている。

【益田一弘】(05年担当)