チーム屈指の生え抜きが勝利を引っさげホームへ帰る。北海道コンサドーレ札幌は16日、千葉市内でベガルタ仙台戦(18日、ユアスタ)に向けた練習を行った。

MF宮沢裕樹(31)がオンライン取材に応じ、リーグ再開後のアウェー4連戦最後の試合へ「2勝1分けといい感じで来ている。ここでしっかり次を勝つことで、ホームでの連戦にいいチーム状態で臨める」と、白星締めを誓った。

宮沢は13日に12年5カ月13日とクラブ史上最長の在籍期間を記録。03年から岐阜に期限付き移籍する15年7月12日まで在籍した「ミスターコンサドーレ」ことMF砂川誠の12年5カ月12日を抜いた。室蘭大谷(現北海道大谷室蘭)から08年に入団して札幌一筋。クラブ史上最も長い期間プレーを続ける選手に北海道出身の宮沢の名前が刻まれ、仙台戦が初の試合となる。

6月22日からスタートした千葉でのキャンプ生活も終わりが近づいた。「精神的にタフな状況だったけど、サポートがあって自分たちはサッカーができた。感謝しかない」と振り返る。高い集中力で試合に臨み3戦負けなし。「次の試合でしっかり結果を出すことで、このキャンプをチームとして乗り切れたって言える状況になる」と最高のエンディングを描く。

この日のミニゲームではDFラインに入った。FWとしてプロ入りし、ここまでポジションも立場も変わった。16年から務める主将は「引き分けではなく、しっかり勝ちをとることが重要」と言い切った。【保坂果那】