ダブル快挙を打ち立てる! J1で2位につけるセレッソ大阪ロティーナ監督(63)が17日、前日16日のヴィッセル神戸戦で温存したMF清武弘嗣(30)と坂元達裕(23)の状態を説明した。

オンラインの記者会見に臨み、2人について「昨日プレーしていないのでよりフレッシュ。状態はいいと思います」とキッパリ。中2日で臨む鹿島戦(19日、ヤンマースタジアム長居)を見据えた。

勝ち点5差で追う首位川崎フロンターレの背中が見えたC大阪に、これ以上ない舞台が用意された。次節鹿島アントラーズ戦で勝利すれば05年以来、15年ぶりとなるJ1での7連勝でクラブ記録に並ぶ。さらには現在J1のホーム通算149勝。目の前の白星をたぐり寄せた瞬間、通算150勝の節目にも到達する。

相手の鹿島も現在5連勝中。ロティーナ監督は「歴史の中でもタイトルを取っているチームですし、ここ数年も競争力のあるチーム。間違いなく難しい試合になる」と気を緩めず、MFレアンドロ・デサバト(30)は「強いチームというのは誰もが知っている。クオリティーの高い選手がそろっている。でも、僕たちのサッカーを貫き通せば、結果がついてくると思っている」と言葉に力を込めた。

前夜の神戸戦は前半33分にFW都倉賢(34)が退場となったが、10人でしっかりと守り、FW柿谷曜一朗(30)のゴールで勝ち点3をつかんだ。DF片山瑛一(28)は「1人少なかったけれど、局面局面での判断は今までやってきたことを意識してきた。精神的な疲れもないし、すごく走らされた感じもない」と自己分析した上で、言い切った。

「7連勝が懸かっている試合ですけれど、それほど『連勝が』というより、1試合1試合『目の前の試合に全力を』という感覚です。チーム全体がそういう気持ちで、勝ちしかいらない空気でいるので、それをピッチで表現していくだけかなと思います」

土曜の夜。数々の熱戦を繰り広げた長居の地で、地力を証明する。【松本航】

 

◆C大阪の連勝 J1リーグ戦でのクラブ記録の7連勝は過去2度実現。97年第2ステージ(S)第15節~98年第1S第4節まで2シーズンにまたがって達成。2度目は同一シーズン内で05年第22~28節まで。この年は首位で迎えた最終節で東京に勝てば初優勝だったが、終了間際に追いつかれて5位に転落するという「長居の悲劇」で終幕した。