セレッソ大阪のレビークルピ監督(67)と柏レイソルのネルシーニョ監督(70)が23日、27日の開幕戦(ヤンマー)を前に合同でオンライン会見に臨んだ。2人の合計年齢が137歳というブラジル人の名将対決。2人は画面を通し久しぶりに“対面”を果たすと、ポルトガル語で「日本で仕事をするのはいいな」「仕事をする気がなかったが、日本からオファーを受けて、日本だったら行くと即答した」などと談笑し、和やかな雰囲気となった。

互いのチームについての印象に、レビークルピ監督は「最悪です。本当に手ごわい相手で、負けるのではないかと、正直怖いという印象がないわけではない」とネルシーニョ監督が率いる柏に最大限の敬意を表した。続けて「怖いという感情は、自分をよりアラートにするためには大事な感情」と説明し「セレッソとしては開幕だけではなくシーズンを通して常に前に、攻撃的に勝利を目指して戦う姿勢見せたい」と話した。

ネルシーニョ監督は、クルピ監督の指揮するチームについて「選手のクオリティー、戦術、技術も3拍子整ったチームに仕上げてくる監督でいらっしゃる印象」と語った。新体制のセレッソに「相当数の若手選手の補強をされている。逆に言うと、昨季の主力選手が抜けて、また、違った戦い方をしてくるのかなと」と見据え、対策について問われると「対戦相手のチームを前に言うわけにはいかない。そこはここではお話しできません」と勝負師の表情に変わった。その上で「決してミスができない一発勝負。攻守において気のゆるみが許されない非常にタフなゲームになる」とスタートダッシュへの強い思いを言葉にした。