ヴィッセル神戸は9日、元バルセロナでMLSのモントリオールに昨季まで所属していたFWボージャン・クルキッチ(30)の完全移籍での加入を発表した。バルセロナの下部組織からトップに昇格し、スペインリーグで117試合出場26得点。セリエAのローマやACミランでも活躍した。

元日本代表FW武藤嘉紀(29)、日本代表FW大迫勇也(31)に続いて元バルサ戦士と3日連続の大型補強発表となった。同日、ホームで行われた柏レイソル戦は後半ロスタイムの痛い失点で1-2の敗戦。途中出場の19歳、FW小田裕太郎が同点ゴールを決めたが、柏の高い位置からのプレスに苦しみ、全体的に攻めあぐねた印象だった。

15得点をあげていたFW古橋亨梧(26)がスコットランドのセルティックに移籍。明確な課題に対し、すぐに動くスピード感は神戸らしい。一方で3選手のチーム合流、試合に出られるまでには時間を要するとみられ、上位争いをする上で正念場を迎えたといえる。

三浦淳寛監督(47)は試合後の会見で補強に関し、「すぐに合流できるわけでもないので、合流してからどの組み合わせが点を取れるのかしっかり考えたい。(古橋)亨梧がチームの結果につながる得点を決めて、亨梧を生かせる形を考えてきた。また違ったタイプの選手が入ってくるので、生かせるプランを考えたい」。大型補強から、どのような神戸の形を見せてくるのか。楽しみは大きい。【実藤健一】