J1ヴィッセル神戸から期限付き移籍で清水エスパルスに加入したFW藤本憲明(31)が16日、チームに合流した。オンラインでの取材に応じ「チームが1つでも上の順位にいけるように、ゴールやアシストで貢献したい」と抱負を口にした。

今季はリーグ戦9試合出場に止まっていた。出番に恵まれない中で、神戸は今夏に日本代表FW大迫勇也(31)や元日本代表FW武藤嘉紀(29)らを獲得。大型補強に乗り出した背景も移籍を決断する理由だったという。藤本は「このままじゃダメだと思ったし、清水からオファーをもらった時には決意は固まっていた」。出場機会を求めて新天地で挑戦を選んだ。

藤本は近大卒業後に入団したJFLから全カテゴリーでプレー。結果を出し続けることでステップアップしてきた。清水の大熊清ゼネラルマネジャー(57)も「多くの苦労や壁を打ち破ってきた経験がある。清水にいい影響をあたえてくれると思う」と、浮上を目指すチームの起爆剤として期待している。

清水での背番号は「24」。サッカー選手としてのキャリアをスタートさせたJFL佐川印刷(現SP京都FC)時代の番号を選んだ。「原点回帰」で臨む今季は残り14試合。藤本は「とにかくゴールを貪欲に目指して、結果を残したい」と力を込めた。【神谷亮磨】