J2ジュビロ磐田MF金子翔太(26)が2試合連続ゴールと先発奪取への意欲を示した。

7日は磐田市内での練習に参加。オンラインで取材に応じ、前節松本山雅FC戦で挙げた移籍後初ゴールについて率直な思いを明かした。「ずっと取りたかったのでホッとした。やっとジュビロの一員になれたと思う」

今夏、J1清水エスパルスから電撃加入。シーズン中では異例ともいえるライバルチームへの移籍にサポーターの賛否も分かれた。批判的な意見も覚悟の上で選んだ磐田への移籍。当時から「結果を出して認めてもらうしかない」と強い思いでプレーしていた。加入後、5試合目で挙げた待望の1発は「僕にとっても価値のあるゴール。この1点で確実に吹っ切れた」と、迷いはなくなった。

チームメートからの祝福も磐田に対する思いを強くするきっかけになった。得点後にはクラブの下部組織出身でもあるMF山本康裕(31)から予想もしていなかった言葉をかけられたという。金子は「『ようこそ』と言ってもらえた。この四文字にはウルッときましたね」と胸の内を明かした。

正真正銘、磐田の一員となり、11日のアウェー・ジェフユナイテッド市原・千葉戦(フクアリ、午後6時)に向けて気持ちは高ぶっている。ここまで出場した全5試合はいずれも途中出場。ただ、同じポジションでスタメンを争うMF山田大記(32)が前節で負傷交代したこともあり、アピール次第では先発の可能性も出てきた。金子は「スタメンで出たい気持ちはある。残りの試合で必ず勝負を決めるゴールを取りたい。そのためにいい準備をしていくだけ」と言葉に力を込めた。【神谷亮磨】