磐田は今季最多タイの4得点で北九州に逆転勝ちし、首位を守った。

前半2分に失点するも、FWルキアン(30)のゴールなどで逆転。前半だけで4ゴールを奪い、試合を決定付けた。鈴木政一監督(66)は「失点しても、焦ることなく試合を進められた」と納得の表情を見せた。1試合4得点は今季4度目。

ブラジル人助っ人が反撃の口火を切った。ルキアンは前半15分、ワンチャンスを確実に仕留めた。自陣からのロングボールに抜け出すと、右足でゴール左隅に流し込んだ。「練習からやっていた形が出た」。6試合連続ゴールで今季20点目をマーク。FW中山雅史(現磐田コーチ、54)が1998年につくったチーム2位の連続記録に並んだ。

今季の得点ランクも首位を独走。2位に5点差をつけ、得点王も射程圏内となった。「今日はチームとして決定力を見せつけることができた」と胸を張った。チームも3連勝で最近10戦負けなし(7勝3分け)と、勢いは止まらない。

残り9試合で次戦はアウェーで栃木と対する。頼れるエースは「毎試合決勝のつもりで戦う。僕らの目標ははっきりとしている」と言い切った。J2優勝での来季J1昇格に向けて、勢いはさらに加速した。【神谷亮磨】