J2京都サンガは14日、本拠地サンガSでブラウブリッツ秋田戦に臨む。今季残り4試合となり、2位京都は今節、首位ジュビロ磐田とともにJ1復帰が決まる可能性がある。

今節の京都の昇格条件は、3位V・ファーレン長崎が13日の試合で敗れ、京都が14日の試合で勝ち、4位ヴァンフォーレ甲府が引き分け以下になること。他会場の結果が左右するが、京都はまずは秋田戦の勝利だけを見据える。

京都MF福岡慎平(21)が12日、オンライン取材に応じて12年ぶりのJ1復帰への意気込みを語った。

「重圧がある中で堅くなるのは仕方ないが、その中でも楽しむことは忘れてはいけない。自分たちのサッカーを表現することが、勝利の近道だと思う」。13位秋田には3月のアウェー戦で0-1と敗れており、リベンジの思いもある。

京都が最後にJ1だったのは2010年。翌11年からJ2に甘んじてきた。10年当時、小学校4年生で京都の下部組織に入った福岡は、その3年後の13年、京都が出場したJ1昇格プレーオフ決勝の応援のため、国立競技場に足を運んだ。だが0-2で徳島ヴォルティスに敗れた。

「(負けた瞬間)サポーターが崩れ落ちて、自分も落胆した。泣いているサポーターもいて、ここで自分がプロになって喜びたいと思った。今、このチャンスがある中で逃すわけにはいかない」

京都の下部組織で育ち続け、既に主力に定着して今季が3年目。攻守のつなぎ役としてここまで34試合3得点、J2通算では116試合7得点の実績を残してきた。「今は本当にJ1に自分が上げるんだという覚悟で臨めている」という福岡が、歓喜の瞬間へラストスパートをかける。【横田和幸】