前節今季2敗目を喫した川崎フロンターレは、敵地でセレッソ大阪に快勝した。リーグ戦での4得点は、4月29日の名古屋戦(4-0)以来、約7カ月ぶり。

横浜FW前田と得点王を争うFWレアンドロ・ダミアンは、この日2ゴール。今季20得点と一気に積み上げ、21得点の前田にあと1点まで迫った。

日本代表の遠征から帰国したDF谷口、山根、FW旗手は全員先発出場して、勝利に貢献した。

鬼木監督の試合後の一問一答は以下の通り。

 

-試合を終えて

鬼木監督 アウェーで難しいゲームになることが予想される中、選手がアグレッシブに、積極的にやってくれたことに感謝したい。いい時間に得点を重ねられた。失点はもったいなかったけど、すぐに取り返した。よくやってくれた。

-DFの背後など、狙いのある攻撃が見えた。手応えは

鬼木監督 得点シーンもそういうところを狙ってくれた。前半の中で、もっとそういう場面を作ってもいい。構えられて相手のプレッシャーを受けることがあったので、背後を狙ったり、大胆にサイドを変えてもよかった。積極的に狙いにいってくれたとは思う。攻撃の崩しの場面で、どこで起点を作るか、いつ走るかは、トレーニングですりあわせていけた。決めきれるシーンはまだあったので、今度は決めきることが課題になる。

-元川崎FのC大阪FW大久保の引退表明の受け止めは

鬼木監督 律義な男なので、昨日朝一番で「引退します、お世話になりました」と電話をもらった。違う記事を見て「まだまだやりそうかな」と思っていたので、びっくりはしたけど、電話が来た瞬間は嫌な予感もあった。「まずはお疲れさまでした」と話した。彼のような選手と出会えたことは、指導者の自分にとってもプラスになることが多い。どういう選手がああいう選手になっていくか、見せてくれた。ルヴァン杯決勝でも惜しい場面があり、「ああいうのがヨシト(大久保)だよね」と話した。みんなが止まっているときに動いていたり、ああいうのはいろんな選手にとって参考になる。引退までそれをやり続けられたのはすばらしい。まだまだできると思うけど、自分で決めたことは尊重したい。

-前節の敗戦をふまえて、どんな働きかけをしたか

鬼木監督 アウェーで、ヨシトの引退の話もあったので、グラウンドに立つときにしっかりとした気持ちで戦わないと、難しいゲームになると話した。気持ちの入ったスタートを切ってくれた。前節の反省を踏まえて、自分たちから取りに行く部分など、改善と成長を感じられるゲームだった。もう少し強度や隙のないチームになっていきたい。「今までより攻撃的にやりたい」という表現をしたけど、得点でも結果を残してくれた。