名古屋グランパスは9日、マッシモ・フィッカデンティ監督(54)が契約満了による今季限りの退団とFC東京前監督の長谷川健太氏(56)の新監督就任を発表した。

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今回の監督人事を決断したという名古屋GMの山口素弘氏(52)が同日夕、オンラインで会見した。

-経緯は

山口GM フィッカデンティ監督ですが、今季をもって契約満了となったことを報告させていただきます。クラブとして厳しい状況の中、就任していただきました。コロナ禍で厳しい中、素晴らしい成績をあげていただいて心から感謝しています。クラブとして感謝の言葉しかないと思っております。新監督は長谷川健太新監督を迎えます。今年以上の成績、一丸となった戦いを期待します。

-判断に至ったのは

山口GM 双方合意の上、契約満了という形になりました。(1年残してでは)契約内容は公表していない。発表通り契約満了ということです。(続投の意思は)ありました。ただ、契約内容については言えない。厳しい19年度シーズンを乗り切り、しっかり戦い抜いてくれたことは感謝しかないと思っている。(続投に向けて)交渉はしたとしか言えない。フィッカデンティ監督も、クラブも先に進むしかないという決断。

-長谷川監督には

山口GM 今まで積み上げてきたものが基本路線。その中で足りないものがある。優勝した川崎フロンターレと勝ち点差約20ある。そこを詰めていくのがポイントにある。

-来季のチーム編成

山口GM 進めています。(補強も)考えています。具体的には競争なので言えないです。ご理解下さい。

-最終戦では続投に意欲

山口GM ずっと話し合いはしてきた。それ以外は説明のしようがない。契約の問題もあるんで。クラブとしてはACL圏内、国内タイトルをとる目標は変わっていない。

-上積みしてほしいもの

山口GM まだまだ(選手が能力を)出せると思っている。伸びしろ、上積みがある。それを引き出せるのが長谷川新監督だと思っています。より魅力あるクラブにしていきたい。

-長谷川監督の理由

山口GM 実績の部分があり、サッカーへの情熱の意識が高い。自分も監督として戦った経験からベンチワークや、豪快さと繊細さ。そういうところを期待している。(若手育成の手腕)クラブとして期待している。変わってほしいというか、もうひとまわりいいチームになってほしいと思う。