J2横浜FCは11日、元日本代表FWカズ(三浦知良、54)が、JFL鈴鹿ポイントゲッターズに期限付き移籍することを正式発表した。カズの代名詞である背番号「11」にちなみ、11日午前11時11分の発表となった。

昨季はJ1でプレーしたカズにとっては、新天地はJリーグ実質4部相当の舞台。カテゴリーを大きく下げても、自身の信念を貫き通しての移籍となった。

2月に55歳の誕生日を迎えるレジェンドは、今季がプロ37年目のシーズンとなる。17年間在籍した横浜FCを通じて「みなさんとともに戦い、これまで積み上げてきた数々の思い出や誇りを胸に、新しいチャレンジに踏み出します。横浜FC、そしてみなさんの幸運を願っています。本当にありがとうございました」などと、別れのメッセージを送った。

カズは昨季、J1で出場1試合(1分)だけに終わり、昨年11月ごろから移籍を模索していた。12月には残留を求めた横浜FC以外に、JFL鈴鹿や関西リーグ1部おこしやす京都など計8クラブから獲得オファーを受け、本人は「出場機会」や「クラブにビジョンがあるか」などを条件に移籍先を絞ってきた。

その中で三重県初のJリーグ入りを目指す鈴鹿は、最も早い昨秋には獲得オファーを出したとみられ、兄の三浦泰年監督兼ゼネラルマネジャー(56)が現場の最高責任者という強みもあった。昨季のJFLは4位で、J3昇格(入会)が目前というクラブ全体の立ち位置や目標がはっきりしていた。

J1通算326試合139得点、国際Aマッチ89試合55得点など、輝かしい実績を誇るカズは今後、3月13日開幕のJFLに備えて第2次自主トレを行う。

<カズに獲得オファーした8クラブ>

【J2】琉球

【J3】YS横浜

【JFL】鈴鹿、高知、FC大阪

【地域リーグ】おこしやす京都(関西1部)、南葛SC(関東1部)

【海外】アルビレックス新潟シンガポール