高知で1次キャンプを行っているJ2アルビレックス新潟は19日、新型コロナウイルス感染症の影響でトレーニングを一時休止することを決定した。キャンプ3日目の練習が始まって約30分。寺川能人強化部長(47)が選手、スタッフを集めて「これ以上、感染の拡大を招かないためにも、中途半端に練習を続けるのではなく、いったん活動を停止する」と伝えた。

17日にトップチーム選手1人が新型コロナウイルス陽性反応の判定を受け、18日には7人が濃厚接触者に認定されたことを発表していた。さらにこの日、濃厚接触者数人と、それ以外の選手にも感染が疑われる症状が見られたため、緊急措置が取られた。寺川強化部長は「できるだけ早く全員がそろって練習できる策を考えていかないといけない。今、やれることが活動停止。何とか(感染拡大を)食い止めたい」と話した。

ボールを使っての練習が本格的に始まったばかりのところでの中断にも、松橋力蔵監督(53)は「こればかりは仕方ない。反論とか悩むとかまったくない。今は物事をシンプルにとらえることが大事」と切り替えていた。選手たちはホテルの自室で可能なトレーニングなどを行い、活動再開を待つ。再開はチーム内の感染状況や継続的に実施するPCR検査などの結果を踏まえて判断するという。

陽性判定を受けた選手は高知入りせずに、新潟県内の病院で療養中で、濃厚接触者となった選手はクラブ独自判断で隔離している。高知での1次キャンプは2月5日までの予定。