J1清水エスパルスは今季初の完封勝利を目指す。2日のアウェー鹿島アントラーズ戦(カシマ、午後4時)に備え、1日は静岡市内で調整した。

守備陣を統率するDF鈴木義宜(よしのり、29)は「毎試合失点ゼロを目指して戦うことに変わりはない」とチームの思いを代弁。ルヴァン杯を含む今季公式戦9戦目で初となる「無失点での勝利」を目指して、万全の準備を進めてきた。

土台は固まりつつある。3月26日のルヴァン杯広島戦は2-1で勝利。セットプレーから1失点したが、守備面での収穫はあった。鈴木義は「前からプレスをかける時のタイミングやスピードは全員でできていた」。試合状況に応じて、ハイプレスとブロックをつくる守備の使い分けも、整理されてきている。堅守からのカウンターも効果的だった。

対する鹿島はリーグ3連勝中と勢いに乗っている。日本代表FW上田綺世(あやせ、23)とFW鈴木優磨(25)の強力2トップは、警戒しなければいけない。相手のセットプレーも脅威だが、鈴木義は「シンプルに1対1で負けなければいい」と強調。攻守でアグレッシブに戦い、勝ち点3を持ち帰る。【神谷亮磨】