J2ベガルタ仙台が10日、仙台市内で23年シーズンに向け、結団式と新加入選手会見を行った。同式には選手29人が登壇し、伊藤彰監督(50)やMF遠藤康(34)があいさつ。選手はその後、スポンサーらと歓談し、結束を強めた。新加入選手会見では抽選で当選したサポーター約70人が見守る中、新加入した12人が決意や目標を語った。

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23年シーズンに向けて伊藤監督は「昨季の反省、課題にしっかりと取り組んで、今季は必ずJ1昇格、そしてJ2優勝という2文字をつかみ取りたい」と力強く宣言。遠藤は「今年こそ、フロントスタッフ、サポーターの皆さんと一致団結して、J1昇格とは言わず、タイトルを取るために頑張りましょう」と共闘を呼びかけた。

目標の「J2優勝、J1昇格」実現のため、新たに12人の選手が加入。会見ではシーズンの抱負や目標を語った。東京から完全移籍した元日本代表GK林彰洋(35)は「今年、ベガルタ仙台を昇格させるために来ました」と断言。サポーターの前で「僕の仕事は失点を防ぐこと。皆さんに『頼もしいね』と言ってもらえるように頑張ります」と意気込んだ。

林は20年11月、右膝前十字靱帯(じんたい)損傷、外側半月板損傷の大けがで長期離脱を余儀なくされた。21年は公式戦出場なし。22年も公式戦出場を果たせず、同年11月4日に退団が発表された。林は「僕には、2年間けがでやれていないというリスクがあったと思う。そのリスクを踏まえた上で、最初に、正式にオファーをくださった仙台でやりたいと思いました」と決め手を明かし、「ここ2年間、試合に出たい思いをため込んできた。試合に出たい」と率直な気持ちを吐露した。【濱本神威】

<新加入選手のコメント>

FWホ・ヨンジュン「シュートに自信がある。昇格できるよう頑張りたい」

MF郷家友太「ゴールとアシストを量産し、昇格のために頑張りたい」

DF小出悠太「最後に笑って終われることが最大の目標。得点を取りたい」

DF菅田真啓「去年よりも点を取りたいし、無失点試合を多く出せるようやっていきたい」

MFエヴェルトン「目標はチャンピオン。そのための貢献していきたい」

MFオナイウ情滋「優勝の2文字しか考えていない。スピードを生かし数字を残せるシーズンにしたい」

FW菅原龍之助「J2優勝、J1昇格を果たし素晴らしいシーズンに。7ゴール以上を目標に頑張る」

FW山田寛人「自分が15点以上取って、J2優勝します」

MF工藤蒼生「勝負の年。試合に出て結果を残し、J2優勝、J1昇格のために頑張りたい」

GK梅田陸空「J2優勝、J1昇格を成し遂げたい。1年目から試合に出てアシストしたい」

MF相良竜之介「タイトルを取って笑って終わりたい。数字という、目に見える結果で活躍できれば」