J1アルビレックス新潟のMF秋山裕紀(22)が攻撃のタクトを振る。15日、ホームでのアビスパ福岡戦に備え、チームは14日は聖籠町で最終調整。前節9日、0-0で引き分けた首位・ヴィッセル神戸戦は後半途中出場も決定機をつくり出せず、悔しさが残った。対戦するアビスパ福岡(3位タイ)は神戸と同様に守備が堅いが、プロ5年目を迎えた技巧派MFが柔らかいタッチでゲームをコントロールし、中盤の底から相手守備の急所にボールを届ける。
◇ ◇ ◇
自慢のパスセンスで味方の能力を最大限に引き出す。福岡戦前日の14日。チームはセットプレーや攻撃の連係の確認を入念に行った。4試合ぶりの勝ち点3獲得に向けて秋山は、「相手が嫌がる配球を多くする。ミドルシュートも1つのカギ。チームとして“どこからでも得点が取れるよ”というところを示す」と堅守攻略に自信を見せる。
秋山は抜群の空間認知能力とテクニックを生かし、独特の間合いで繰り出すパスでチャンスメークする。股関節の炎症で離脱した時期もあったが、今季ここまで公式戦8試合(リーグ戦5試合、ルヴァンカップ3試合)に出場。自身初のJ1舞台でも才能をフル活用している。
前節・神戸戦は後半途中出場するが、チームを勝利に導けず悔しさが残った。だが、試合後には元スペイン代表、MFイニエスタ(38)にユニホーム交換を直接おねだりし、ゲットに成功した。「シャワーを浴びている時にゴメス(堀米)君から『次、ビッグスワンに来るか分からないぞ』と背中を押された。いろいろ話を聞けた」と憧れの存在でもあるゲームメーカーとの交流をうれしそうに振り返り、「パスに込めるメッセージやボールを持った時の落ち着き」を参考にするつもりだ。
今節対戦する福岡は開幕7試合で5失点と守備が堅い。相手最終ラインにダメージを与えるためにも「サイドだけでなく、中央からの侵入も増やす」と攻撃の侵入ルートをイメージする。敵地でのルヴァンカップ1次リーグ第1節(3月8日)では0-1で敗れているだけに「先制点にこだわって進める。ホームで借りを返す」と頼もしかった。【小林忠】



