J2モンテディオ山形は26日、天童市内で29日山口戦に向け、公開練習を行った。山形はクラブ史上初の開幕2連勝を達成したが、そこから悪夢の8連敗。前節22日東京V戦で2-1と勝利し、ついに連敗を脱した。順位はJ3降格圏の21位のままだが、渡辺晋監督(49)は「我々にとって非常に大きな1勝であったのは間違いない」。気持ちも新たにここから再スタートを切る。
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新体制4戦目にしてついに初勝利をつかんだ。指揮官は勝利の瞬間、「ホッとしたという気持ちしかなかった」。その後、スタッフらと輪になって喜び合った。「たかが1勝ですが、悪い流れを断ち切ったという意味で非常に大きな1勝。1歩がなければ、2歩目、3歩目もない」。ようやく逆襲のスタートラインに立った。
東京V戦ではGK長谷川洸(27)が、プロ6年目にしてJリーグ初出場、初先発。16日金沢戦から先発を4人入れ替え、DF吉田泰授(23)がプロ初出場を果たすなど、チームに変化を加えた。指揮官は「試合に出続けていた選手が、必要以上にプレッシャーを感じていたり、それまでの責任を感じすぎていた部分があった。メンタル的にもフレッシュな選手を起用したいという思いがあった」。初陣となった8日大宮戦から中3日での3連戦を終え、ようやく巡ってきた1週間の準備期間中に熟考。コーチングスタッフらとシステムや人選の議論を重ねて導き出した11人を先発で起用。「間違いなく新しい風を吹かせてくれたし、前向きなエネルギーを全体に伝染させてくれた」と手応えを感じた。
次こそホーム初勝利だ。29日山口戦に向け、「この1勝を勢いにして、ホームでサポーターの皆さんと一緒に喜び合えるように。皆さんとまた、勝利のダンスを踊れるように必ず勝ちたいと思います」。渡辺体制が2勝目を挙げ、上昇気流に乗る。【濱本神威】
○…MF小西雄大(25)は9試合ぶりの勝利に「前向きに、全員で勝つことだけを考えてやってきた。それが結果につながって一安心しました」と胸をなでおろした。前線へのボール供給にも手応えを感じ「前半は特に良い形でできていたと思います」と振り返った。長いトンネルを抜けたが、ここからが正念場。小西は「やっと一つ勝ってスタートラインに立てた。ここからはい上がっていけるように、みんなでいい準備ができたら」と力を込めた。
○…吉田は特別指定選手として昨年8月の岡山戦で途中出場も、プロとしては22日東京V戦が初出場となった。「入りは意外と落ち着いてやれました。持ち味の縦突破も出せた」。だが後半、相手MFをペナルティーエリア内で倒しPKを献上。「足を滑らせた後、厳しく行って、PKになり失点につながった」と悔やみ「厳しく行くところを使い分けないといけない。いい経験になりました」と反省。出場機会を得るため、さらにアピールを続ける。



