ヴィッセル神戸は20日にアウェー柏戦を戦う。

神戸市西区のいぶきの森球技場で前日調整し、吉田孝行監督(46)らがオンライン取材に対応した。

井原正巳監督(55)への交代後初戦となる柏について、指揮官は「どう戦ってくるかわからない。システム含めて、どうやってくるかわからないし、監督が代わったということで、精神的なところも一度リセットされていると思う」と、手探りの戦いになる難しさを口にした。

相手の出方が見えない中で、試合のポイントに挙げたのは、立ち上がり。「ゲームの入り方が大事だと思います。柏のアウェーというのは、独特の雰囲気もあるので、そういう雰囲気に飲まれないように。相手に『いける』と思わせないことも大事」と話した。

幸い、現在の神戸には、相手を問わずに力を発揮できる強みがある。前節は右サイドバックで出場したDF初瀬亮(25)が「相手どうこうよりも、自分たちが今までやってきたものをすべて出すことが一番」と話せば、自身最多の4ゴールを決めている好調MF佐々木大樹(23)も「自分たちのやっていることをやり続けることが一番結果になっている。ぶらさずにやっていくことが、勝利へのカギ」と話し、意思統一されていることをうかがわせた。

シーズン途中の監督交代は、神戸も多く経験してきた。それだけに、今回の相手への警戒も強くなる。「Jリーグは力の差がそこまで大きくないと思うので、ちょっとした歯車がかみ合うかかみ合わないかで順位もガラッと変わる。それは自分たちが身に染みてわかっている」と吉田監督。監督交代での変化もよく知るからこそ、緩めず戦うことの重要性を呼びかけ、今季2度目の3連勝に向けてチームを引き締めた。