セレッソ大阪の元日本代表MF香川真司(34)は19日、大阪市内で実施した公開練習後に取材に応じた。

6位C大阪は次節23日、勝ち点7差で追う首位ヴィッセル神戸と敵地で対戦する。残り7試合。勝てば逆転でのリーグ初優勝へ、夢がふくらむ。

「神戸が今の順位にいる理由は(山口)蛍、(酒井)高徳、武藤、大迫と、やはり彼らの力なので、手ごわい相手だが、しっかりと俺らは俺らのチームを信じてやるだけ。そこにどれだけ集中してやれるか。いい準備をして、全力でぶつかるだけ」

平常心を強調する一方、自軍が優勝圏内にいることも強く認識しており、ここまで27試合2得点、24試合連続先発中の大ベテランは、チームが置かれた独特の雰囲気を説明した。

「こういう終盤の雰囲気は、普段とは重圧、重要性も(違い)、より重みを感じる時期に入ってきている。選手にとってありがたい。そういう、わくわく感というか、本当にいい雰囲気じゃないですか」

前節16日の上位対決となったアウェー鹿島戦では、ダブルボランチを組むMF喜田陽(ひなた、23)が自陣で不用意にボールを奪われ、相手の決勝点に直結するミスをしてしまった。

「(喜田とは)ちょっとしゃべりました。本人が一番分かっているし、自分も(ミスは)経験している。これは自分との戦いで、これは誰もが通る道だと思う。チームは完全に切り替えてやっているし、あとは引きずらないこと。しっかりと次の試合に向けて、いつも以上に気合を入れてやることが、チームにとって重要なこと。必ず次の試合、やってくれると思う」

ドルトムントやマンチェスターUなど世界を渡り歩いてきた香川は、自身の長いプロ生活から「自分も経験している」「これは誰もが通る道」という金言を、後輩に贈っていた。

神戸市内で生まれた香川にとっては、ノエスタでのプレーは凱旋(がいせん)試合になる。マンチェスターU時代の同僚で、神戸に加入したばかりのMFマタとの対戦も注目されるが、それでも「個人的な思いを持っているのはよくない」と、私情を捨てて戦う覚悟を示した。