藤枝MYFCが歴史的な1勝を挙げた。2位清水エスパルスに2-0で完勝した。0-0で迎えた後半にFW矢村健(26)の強烈ミドルで先制すると、MF横山暁之(26)が鮮やかなループシュートで追加点。5月の前回対戦で0-5の大敗を喫した相手にリベンジし、ホームでは5月21日の徳島戦以来約4カ月半ぶりの白星を挙げた。清水は2試合連続無得点で15試合ぶりの黒星となった。

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得点の気配すらしないまま、試合が終わった。Jリーグ創設から参戦する「オリジナル10」の清水が、J2初参戦の藤枝に完敗。サポーターに頭を下げる選手たちに、容赦ないブーイングが浴びせられた。秋葉忠宏監督(47)は「この大事な大事な試合を落としてしまった」。クラブ記録を更新していた無敗記録も、14試合でストップした。

0-0の後半9分、強烈なミドルで先制を許した。5試合ぶりに喫した失点でリズムが狂う。同25分にはDF北爪健吾(31)のバックパスを奪われ、決定的な2点目を献上した。シュート数も相手の12本を下回る9本に終わり、無得点。攻守で精彩を欠いた。

1日に勝ち点2差の3位磐田が長崎に勝てば、J1自動昇格圏の2位から陥落する。7日の次節は、磐田とホームで直接対決。指揮官は「歯を食いしばって準備をしていきたい」と必死に顔を上げたが、ダービーを前に痛い黒星となった。