筑波大(関東1位)が中京大(東海1位)を2-0で下し、準決勝へ駒を進めた。

前半から主導権を握りながらも決めきれない展開が続いた中、U-22日本代表にも招集される期待の1年生FW、内野航太郎が均衡を破った。

後半13分、MF山内翔の絶妙なスルーパスから左サイドをMF田村蒼生が縦へ抜け、ゴールライン際から浮き球のクロス。これが中京大GK山口畝良の頭上を越え、ファーポスト近くへ。内野がすかさず体ごと押し込んだ。

押し込みながら得点できない嫌な流れを打ち消した。その後も試合を支配した筑波大は、後半アディショナルタイムにDF沖田空のクロスボールをMF瀬良俊太が頭で合わせ、追加点を奪った。チームとしての総合力の高さを見せつけた。

先発起用された内野は、9月に参加した杭州アジア大会で大活躍。決勝のU-24韓国代表戦でも先制ゴールを挙げ、準優勝に貢献した。だが10月に参加したU-22日本代表の米国遠征で、接触によって左膝の内側靱帯を痛め1カ月ほどの離脱を余儀なくされた。大学の公式戦では8月以来の先発メンバーに名前を連ねると、期待される得点を記録した。

小井土正亮監督は「練習からギラギラしていた。そのギラギラ感を買って起用した。まだまだ完調には遠いが、あそこにいるってことはやっぱりストライカーだなと思います。ただもう1本あったヘディングシュートを決められなかったので本人的には悔しいのかなと。さすがという部分と、もっとやれるだろところの両方ありますね」と話した。

そんな指揮官の言葉を知ってか、内野は「チャンスが3本あって1点しか取れなかった。悔しいです。チームが勝ったことで、この悔しさを次に生かせるのはラッキーです」。それでも1点を決めたことには「きれいなゴールではなかったですけど、あのポジション取れていたことから生まれたゴール」と話した。

186センチと大柄で高さ、スピードを併せ持つ万能型。チームでは、名ストライカーだった平山相太コーチからの指導を受ける。ゴール前の動きは一任される一方で、攻撃の起点やボールを収める動きについては注文も多い。持ち味は「得点、ゼロをイチにするところ。ゴール前の駆け引き、オフザボールの動きには特に自信がある」。

次の準決勝は同じ関東の強豪・明治大。「大学サッカーとなったら『明治強いよね』って中で、明治相手にゴールして決勝につなげられるように頑張りたいです」と誓った。