J1アルビレックス新潟の「新戦力」を紹介していく。第1回はJ2ヴァンフォーレ甲府から完全移籍したMF長谷川元希(25)。昨季はJ2リーグ39試合出場で7得点をマーク。初出場したアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)でも5試合出場で2得点を挙げ、甲府の決勝トーナメント進出の原動力となった。卓越した攻撃センスの持ち主は新天地での活躍を誓った。

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J2甲府の攻撃を操った長谷川元がプロ生活初の移籍を決断した。「J1で新潟が一番、いいサッカーをしていた。簡単な決断ではなかったが、ここで成長、活躍したいと思った」。昨季はリーグ戦と長距離移動を伴うACLを戦うタフな1年を過ごした。短いオフを挟み、新潟のハードな沖縄キャンプに参加しているため、体はギリギリの状態。「全身が痛い」と苦笑いするが「欲しいタイミングでパスがまだ来ない時があるので、もっと要求して自分の特長を味方に知ってもらわないと」と関係性を築くことに注力する。

“極狭”スペースでパスを受けてもボールを奪われず、巧みなターンから創造性豊かなプレーを連発する。法大4年の20年に甲府の特別指定選手となり2試合に出場。プロ1年目の21年は36試合出場7得点、22年は40試合出場8得点。背番号10を背負った23年は39試合で7得点と大きなケガもなく試合に出続けて得点を重ねてきた。「風呂にしっかりとつかってストレッチをして、よく寝る」とトップコンディションを維持する秘訣(ひけつ)と話す。

新潟ではトップ下での起用が濃厚。パスをつなぐスタイルの中、中央でボールを引き出してドリブルで進む長谷川元のプレーはアクセントになる。パスの出し手となるDF舞行龍は「相手の背中を取るのがうまい。元希とタイミングが合って来ればおもしろくなる」と期待する。個でも、周囲との連係からでも得点を奪えるアタッカーは「得点、アシスト。ほかの部分でも存在感を発揮したい」と決意を示す。【小林忠】

◆長谷川元希(はせがわ・もとき)1998年(平10)12月10日生まれ、埼玉県出身。新座たけしのキッカーズ-J2大宮ジュニアユース-大宮ユースを経て、法大進学。沖縄キャンプではGK阿部の部屋に入り浸る。177センチ、70キロ。利き足は右。背番号14。