セレッソ大阪が3連勝で2位へ浮上した。この3試合は、いずれも小菊昭雄監督(48)の采配が的中。
この日はプロ3年目のFW北野颯太(19)を今季初めてベンチ入りさせ、1点リードで迎えた後半34分に途中投入。すると3分後、北野がほぼ最初のプレーで試合を決定付ける追加点を挙げた。
「颯太はけがで長い間、苦労してきたが、元々はセレッソの宝、日本を代表する選手と言ってきた。それは今も変わっていない。けがをしたことでサッカーに向き合う姿勢は、さらによくなった。これからの成長を大いに期待したい」
記者会見で指揮官は、下部組織出身のストライカーを称賛した。昨年10月に右膝を手術し、オフを通して孤独なリハビリからの復活だった。
北野も「(リハビリ生活は)悔しい気持ちがいっぱいだった。前節はブエノ、シバ君(柴山)が得点し、自分には危機感があった。その中での復帰戦ということで一番、いい形でゴールができたと思う」と胸を張った。
今季初勝利を挙げた9日東京V戦、2連勝となった16日鳥栖戦と、小菊監督が途中投入したFWレオ・セアラ、FWブエノ、MF柴山の3選手がいずれもゴール。采配で流れを変え、勝利をたぐり寄せていたが、この日の北野も同様だった。
さらにこの試合、前節まで好調だったベルギー人のMFクルークスではなく、けがで戦列を離れていたブラジル人のMFルーカス・フェルナンデスを即先発で起用し、右サイドで攻撃の起点となった。体のキレは抜群だった。
けがの影響で欠場したMF香川に代わり、来日初先発のブエノがDF舩木の先制点をアシストしたのも、監督采配が生んだ偶然ではない産物だ。
3勝2分けで開幕からの不敗はクラブ最長記録に。小菊監督は「キャンプから全員が濃い時間を過ごしてきた成果。改めて選手に感謝したい。だが、まだまだ成長していかないといけない。課題はたくさんある」と慢心は見せなかった。



