33年目のJリーグが大阪ダービーで開幕し、主役はC大阪の元日本代表MF香川真司(35)が奪った。3月に36歳を迎えるプロ20年目が先発し、初J1開幕弾に1アシストの大活躍。クラブにとって同ダービー史上最多の5得点という歴史的勝利で、アーサー・パパス新監督(45)に白星を贈った。26-27年シーズンから8月開幕に移行し、現行の2~12月の日程は今季が最後となる。J1残り9試合は15、16日に行われる。

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欧州から復帰3年目の香川が、大阪ダービーで輝きを取り戻した。2-1で迎えた後半7分、MF阪田のシュートが目の前にこぼれ、相手GKの動きとは反対の左隅へと技ありゴールを決め、雄たけびを上げた。

「1秒ほど止まっている感じがした。GKの逆をつき、フリーすぎたので逆に緊張した。今年どれだけやれるか、個人では自信があっても(周囲は)疑いの目を持っている。パフォーマンスではねのけるしかなかった」

ドルトムントへ移籍前の10年3月、G大阪戦に初出場以来、リーグ戦5試合目で宿敵から初ゴール。J1通算56試合11得点も開幕弾は自身初めてだ。

昨季は左肘脱臼などけがが重なり、10試合1得点と低調に終わった。この9カ月でプレータイムはわずか1試合(23分)だけ。限界説がささやかれた中で、小菊監督からパパス監督に交代し、開幕先発を奪い返した。

敵陣へ大人数で攻め込む新監督のスタイルは、常に失点の危険がある。ボランチでかじ取りを担う背番号8は、それでも得点機には前進を止めない。

20歳北野の先制点は自らがつぶれ役になり、アシストした。試合前に「お前は(過去と)別人、迷わずにやれ」と激励。今季から副主将の肩書はついたが、マンチェスターUなど世界に名を残した男には当たり前の仕事だった。

「僕はボランチだけど、いかにペナルティーエリアに入っていけるか。入らないと何も起こらないし、その自負はある。ただ1つのミスで全てが変わる。まだまだ(向上しないと)」

G大阪戦はこれで直近9勝2分け1敗と圧倒。前売り完売の3万4860人が詰めかけた敵地で、改めて存在感を示した。世代交代を目指すC大阪で、香川の壁はまだまだ高い。【横田和幸】

▽C大阪パパス監督(12日に誕生日を迎えて就任初戦で記念星に)「初めての大阪ダービーを素晴らしい雰囲気でやらせてもらった。まだまだ、ここから成長していかないといけない」

▽C大阪FW中島(J2仙台から3年ぶり復帰初戦でゴール)「あまり何も考えてなかった。思ったより相手が食いついてくれ、冷静に決められてよかった」

◆大阪ダービー J1リーグ戦は通算でG大阪が24勝7分け18敗と勝ち越し、通算85得点64失点。1試合の1チーム最多得点はG大阪が04年10月2日の7-1で、C大阪は今回の5-2が最多。個人通算最多得点はG大阪がFWフェルナンジーニョとFW大黒将志の5点。C大阪はMF森島寛晃の5点が最多で2位がFW西沢明訓の4点。香川にとっては初得点となった。

【動画】香川真司が大阪ダービー初弾!足元に跳ね返ってきたボールをゴール左へ冷静に流し込む