ドイツ杯準決勝でフランクフルトはシャルケを1-0で破って決勝進出を決めた。19日の独紙ビルトは以下のように報じた。

 決勝はバイエルン・ミュンヘン-フランクフルトとなった。フランクフルトで唯一のゴールを決めたのはFWルカ・ヨビッチ。ベンフィカから19年まで35万ユーロ(約4730万円)という格安のレンタル料で移籍のヨビッチは後半30分、デグズマンのCKをジャンプしてからのヒールキックでゴール右へと決めた。

 同36分、途中出場をしたMFジェルソン・フェルナンデスが出場からわずか33秒後に一発レッドで退場処分。ゴレツカへのタックルが直接足首にいっており、ビデオ判定の結果、主審が決断した。

 1人多くなったシャルケは猛反撃を開始した。ロスタイム3分には途中出場のFWディサントが胸トラップから左足シュートを決めたと思われた。だが、すぐ近くにいた主審はトラップの際にハンドがあったと判定し、ゴールは認められなかった。

 ゴレツカは試合後「あれがハンド? ああしたシーンのためにビデオ判定が使われるべきなのに。ものすごく残念だ」と話した。ディサントは「がっかりだし、怒っているよ。FWとして仕事をしたと思ったのに。あれがハンドだなんてありえないよ」。

 テデスコ監督は「負けた理由は審判にはない。後半に3つのビックチャンスがあった。あれを決めないといけなかったんだ。もちろん失望はしている。相手にチャンスをほとんど与えずプラン通りだったんだ。それでもフランクフルトには決勝進出おめでとうと伝えたい」とフェアに振る舞った。

 一方のフランクフルトMFケビンプリンス・ボアテングは負傷で43分に途中交代を余儀なくされたが、試合後には「なんてチームだ。僕らはベルリンへ行くんだ。すごい」と喜んだ。