元日本代表MF長谷部誠(36)の所属するフランクフルトは、久保裕也(25)がプレーするニュルンベルクに1-0で勝利した。来季欧州CL出場権を得られる4位ボルシアMGとの勝ち点差1に迫った。

チームは14日の欧州リーグ決勝トーナメント2回戦第2戦でインテルミラノと戦ったばかり。さすがに疲れも見られ、プレーの正確性や集中力を欠くシーンも見られた。それでも粘り強く勝利を挙げ、18日付キッカー誌はヒュッター監督が「我々はトップチームと評されていいだろう。選手のことを本当に誇りに思うよ。13試合連続無敗を続けているのは素晴らしいことだ」と称賛したと報じた。

ニュルンベルク戦で3バックの真ん中でフル出場した長谷部に対してフランクフランクフルトルンドシャウ紙は「いつも通りだ。素晴らしいポジショニングと落ち着き。鼻を骨折しているのにだ。脱帽だ」、ビルト紙は「非常に素晴らしい。チーム全体的に慌ててしまっていた状況でも視野を失わず、高いゲーム理解で解決していた。60分にはバウアーのチャンスに好タックルを見せた」とそれぞれ高い評価を与えた。

フランクフルトは欧州リーグでベスト8に進出。ドイツ勢では欧州CLを含め、欧州の舞台で唯一、勝ち残っている。シーズンラストスパートに向け、ヒュッター監督は「選手は頭と体をしっかりと休ませなければならない」と国際Aマッチデーによる中断期間を利用して、選手に十分休養させる意向。心身ともに充実した状態で欧州CL出場を狙う。(中野吉之伴通信員)