目指す数字は「16」以上!?マジョルカから強豪ビリャレアルに加入した日本代表MF久保建英(19)のスペインリーグ2年目のシーズンが始まる。

最大の目標はレアル・マドリードへの復帰だが、日本人初の挑戦であり、サッカー界でも最も困難な道程。19歳は本当にRマドリードの一員に戻れるのか。直近の前例から、久保が目指すべきゴール&アシスト数に迫った。

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日本人選手が、Rマドリードの一員としてサンチャゴ・ベルナベウのピッチに立つ-。つい最近まで非現実的だった夢に久保が挑んでいる。昨季はレンタル先のマジョルカで、スペイン1年目ながら4ゴール4アシストと好成績を収めた。ステップアップし、今季は格上のビリャレアルで開幕を迎える。

かつては銀河系軍団とも称されたRマドリード。世界中の才能が集い、大多数が道半ばで他クラブへ去っていく。日本の至宝は手が届くのか。

久保のような攻撃的な選手の指標はなによりゴールとアシスト。Rマドリードでは毎年、10人以上の選手が他クラブへ“修業”に出る。昨季はMFオスカルが、レガネスで9得点2アシストと大活躍したが、復帰はならず、セビリアへ5年契約で移籍した。同じ中盤でRマドリード所属のクロアチア代表モドリッチ、スペイン代表イスコ、ドイツ代表クロースらそうそうたるメンバーに割って入るのは至難の業だ。

直近でRマドリード復帰果たした例は神童と呼ばれたノルウェー人MFウーデゴール。昨季は7得点9アシストを記録した。所属したRソシエダとビリャレアルは同格のチーム力といえる。久保は「昨季のゴール数とアシスト数を超えたい」と新シーズンの目標を口にした。昨季、マジョルカでは合わせて8。この2倍の数字「16」の結果を出すことが1つの指標となりそうだ。

今季は新型コロナウイルスの影響で、Rマドリードも大きな補強を行わなかった。ただ、以前からフランス代表FWエムバペ(パリ・サンジェルマン)の獲得を狙っていると報じられるなど、特に前線の選手は世界最高峰の選手を買い取るクラブ。復帰は、世界中のアタッカーとの見えない競争に勝つことでもある。しかも外国人(EU圏外)枠はわずか3つ。19歳の壮大な挑戦から目が離せない。

◆生放送 今季のスペイン1部リーグは、WOWOWで毎節最大5試合が生放送される。