6季ぶりにレアル・マドリードに戻ってきたカルロ・アンチェロッティ(61)が2日、監督就任会見を実施した。その際、メディアのさまざまな質問に答えている。

アンチェロッティはまずフロレンティーノ・ペレス会長に感謝を述べた後、Rマドリード監督復帰について「責任感とできる限りの全エネルギーを持ってそれに直面するつもりだ。Rマドリードを率いることは素晴らしい責任だよ。世界最高のクラブなので、他の場所よりも大きな責任があるのは当たり前のことだ。私はそれを受け入れているし、過去にやってきたようにやるつもりだ」と意気込みを語った。

現時点で今年6月30日で契約切れとなるキャプテンのセルヒオラモスについては「ラモスの件について、私はここに来たばかりなので、クラブと話す必要があるし、近日中にそれを行うつもりだ。私はカルロ・アンチェロッティのいないレアル・マドリードを想像できなかったがそれが起こった。皆がそのことを受け入れる必要がある。私の復帰は迅速に行われ、土曜日にスタートしたのでメンバーについて話す時間がなかったが、私は選手たちのことを知っている。ここに戻り再び彼らと一緒に仕事できるのでとてもうれしいよ。メンバーの将来については時間がなかったので、近々計画を練るつもりだ」と言及した。

パリ・サンジェルマンのフランス代表FWキリアン・エムバペのようなクラック(名手)が必要かについては「クオリティーの高い選手はタイトル獲得や勝利をより簡単にしてくれると思うし、選手の個性はより多くのものをもたらせてくれる。しかしバランスや一緒にプレーする能力が重要だ」と見解を示した。

近年続く決定力不足については「ベンゼマは30ゴールではなく50ゴール決める必要があるし、ビニシウスももっとゴールしなければいけない。全員がもっと多くのゴールを決める必要がある。ベンゼマはトップレベルのストライカーであり、大きく進化を遂げてきた。また私は若い選手たちに多くの希望を持っている。目標は多くのゴールを決めることだ。FWが30ゴールを決めるだけでなく、ウインガーももっとゴールを求める必要がある」と皆が得点を決める必要があることを訴えた。

Rマドリードを率いた前回との違いについては「カルロ・アンチェロッティは6年前と同じではない。より多くの経験を積んでいるからね。私はエバートンでとてもうまくやっていた。メンバーについてはまだディテールに焦点を当てていない。クロース、モドリッチ、ラモス、ベール、ベンゼマのような経験豊富な選手たちと、ロドリゴ、ビニシウス、バルベルデのようにクオリティーが非常に高い若い選手たちのグループがミックスされている。メンバーのクオリティーは非常に高い。この後、詳細を検討し、たくさんの選手がいるのでメンバーを少し減らす必要がある。そのためにどうすればいいか考えるつもりだ」と、人員整理を実施する予定であることを明かした。

クリスティアノ・ロナウド復帰の可能性については「私はクリスティアノに大きな愛情があるが、他のクラブと契約を結んでいる選手について話すのは好きではない。でも私が彼に対して感じている愛情や幸せについて話すことはできる。なぜなら彼は今でもユーベで非常に素晴らしいパフォーマンスを発揮しているし、多くのゴールを決めているからね。イタリア人記者が私に、クリスティアノはキャリアの終わりにいるかどうかを質問してきたので、『その通りだ。なぜなら彼は普段50ゴールを決めているのに30ゴールしか決めていなかったからね。彼のペースは落ちている』と答えたんだ」と冗談を述べていた。(高橋智行通信員)