レアル・マドリードがビルバオに2-0で勝利し、2季ぶりの優勝を成し遂げた。

前半38分、ゴールやや右、ペナルティーエリアに入ってすぐの位置でロドリゴのパスを受けたモドリッチが右足シュートを決めて先制。後半7分にはベンゼマがPKを沈めて2点目を奪った。

Rマドリードのカルロ・アンチェロッティ監督(62)は試合後「我々はタイトルを獲得するのに値した」と胸を張った。

同監督は延長戦の末に3-2で辛勝した準決勝バルセロナ戦も含め「タイプの異なる2試合を戦ったが、どちらの出来も良かった。今日は別のタイプの試合を求められたが、最初の70分間は素晴らしいパフォーマンスを発揮することができたし、ポゼッションと守備をうまくコントロールしていた。その後、少し調子を落とすことになったが、決勝ではそういうことも起こり得る。私はとてもうれしいし幸せだ。今後もそれを維持していく必要がある」と満足げに語った。

アンチェロッティ監督のサッカーはカウンター主体でポゼッションが少なすぎると批判されることもある。同監督はそれについて「激しいプレスをかけてくるチームに対し、我々は特に前半、後ろからとてもうまく機能していた。我々は後ろからゲームを組み立てる高いクオリティーを備えているので、ビルバオはその点を難しく感じていたと思う。今日のようにポゼッションが多すぎた時でも我々は効果的にプレーすることができる」とし、チームがさまざまな形でプレーできることを強調した。

目指すはクラブ史上初の6冠(リーグ戦、国王杯、欧州CL、スペイン・スーパー杯、欧州スーパー杯、クラブW杯)。リーグ戦だけはまだタイトルを獲得したことのないアンチェロッティ監督は「6冠を目指して戦っていくつもりだが、私はRマドリードに居られて幸運だと素直に思っている。このチーム、このクラブを指導できるのは大変光栄なことだから。もちろん他の大会も狙っていくよ」と意気込みを述べた。(高橋智行通信員)