ポルトガルのアウグスト・サントス・シウバ外相は16日、EUや英国から経済制裁を科せられているロシア人実業家ロマン・アブラモビッチ氏(55)について「入国を拒否することはできない。なぜなら彼は市民権を持っているからだ」と話した。ロイター通信が報じた。
サッカープレミアリーグ・チェルシーのオーナーで、リーグから運営者としての資格を剥奪されているアブラモビッチ氏については、EU、英国ともに資産凍結、入国禁止などの厳しい制裁を科している。
ただアブラモビッチ氏は昨年12月にポルトガルの市民権を獲得している。EU加盟国のポルトガルであっても、自国の市民に対して入国は拒否できないという見解のようだ。
アブラモビッチ氏はポルトガルの他にも母国ロシア、イスラエルのパスポートを持っている。
ポルトガルについては、スペインとともに、中世の異端審問によってイベリア半島から追放されたユダヤ人を先祖に持つ人物に市民権を与えるという法律を制定している。
アブラモビッチ氏は祖先をさかのぼり、自らのルーツがポルトガルにいたユダヤ人であったことを証明。同国の市民権を得るに至っていた。

