アーセナルのウクライナ代表MFオレクサンドル・ジンチェンコ(26)は今季開幕時「我々はプレミアリーグのタイトルを獲得できる」と宣言した。ロイター通信が報じたところによると、当時チームメートの何人かはそれを聞いて笑っていたという。だが今は優勝が可能だとチーム全体が信じ始めている。ジンチェンコはそんな手応えをつかんでいるという。

ジンチェンコは今季開幕前にマンチェスター・シティーからアーセナルに加入。前所属クラブでは4度のリーグ優勝を経験した。

ジンチェンコは守備ではその落ち着きぶりで、そして攻撃面でも持ち前の柔軟性でアーセナルの優勝に欠かせない存在となっている。アルテタ監督率いるこのチームは22日にマンチェスター・ユナイテッドに3-2で勝利。消化試合が1試合少ないにもかかわらず、2位マンチェスターCに勝ち点5差をつけて首位に立っている。

ジンチェンコは「僕はロッカー室で『みんな、トップ3に入ることやその他のことは忘れて、優勝のことを考えなければならないんだ』と話し始めた。何人かは笑っていたが、今は誰も笑っていないし、全員が優勝を夢見ている」という。

その上で「でも、まだ試合はたくさんあるし、ユナイテッドが復活してきたのもわかる。シティーはいつものように上位にいる。何が起こるかわからないが、一歩一歩前進していかなければならない」と1歩ずつ頂点に向けて歩みを進めていくことが大事だと説明した。

アーセナルは03-04年にベンゲル監督のもと「インビンシブル(無敵)」と呼ばれたチームがタイトルを獲得。それ以来、リーグ優勝がない。

アルテタ監督率いるチームは、次は27日にエティハド・スタジアムで行われるFA杯4回戦で、ジンチェンコの前所属クラブであるマンチェスターCと戦う。